挨拶

当協会は60歳を超えました

こちらをご覧の皆様は60歳と聞くとどう思われますか?

年配と感じる方、まだまだ若輩と感じる方、様々な方がいらっしゃると思います。

私が三重県医療ソーシャルワーカー協会の会長に就任した平成26年度は

偶然にも当協会の設立60周年の節目にあたり、同年11月は記念大会を開催しました。

60年というと、長いなぁ…と感じますが、一方で、私が当協会に加入して既に四半世紀です。

60年の歴史の半分近くを経験している訳ですから、

比較的若い会員が多い当協会では会長職を仰せつかっても当然なのかも知れません

常に変化する医療と福祉

私自身、その25年間をふり返ってみますと、当たり前ですが医療や福祉は常に変化してきました。

今日では20年前、10年前には思いもしなかった課題に直面する事も多くなりました、

医療の変化とはすなわち「医療・医学の進歩」、

そして福祉の変化とは「少子高齢化と社会保障費の増大」を指しています。

さらにいえば、財政赤字の深刻化も大きな変化のひとつです、

財政の問題は、医療も含めた社会保障全体の抑制の主要因で

医療の分野での典型例としては、入院期間の短縮化があげられます。

これらの抑制策に対する賛否は、立場や信条によって様々あると思いますが、

確実に言えることは、その影響で多くの医療者が厳しい局面に立たされる機会が多くなっています。

そして今現在、医療ソーシャルワーカーは非常に困難な仕事と見なされているようで、

社会福祉学を学ぶ学生の就職先としては敬遠されていると聞いています。

現に、10年程前までは、当協会にも学生会員が常時3~4人ほどは在籍をしておりましたが、

それ以降、その数は漸減傾向をたどり、ここ数年はゼロが続いていました。

さらに深刻なのは、若い医療ソーシャルワーカーが就職しても数年以内に退職してしまうことです。

協会の用件で連絡を取ると、「既に退職しました」といった返答に「またか…」と感じる、

いつの間にかこんなことに慣れてしましました。

当協会が目指す方向

三重県医療ソーシャルワーカー協会の会員のみなさん、関係者のみなさま、

ご協力をお願いいたします。

当協会は、ソーシャルワーカーが悩んだ時や辞めたいと思った時、

そんな時に会員同士がしっかりと相談し合えるような協会でなければならないと思っています。

医療の現場では高額療養費を利用しても医療費が負担しきれないために

大切な、うけるべき治療を断念する患者が増えているという話を耳にします。

各サービスの対象者にとってはもちろん、ソーシャルワーカーにとっても非常に困難な状況ですが

このような状況であるからこそ、個々のソーシャルワーカーの力量が問われるのです。

私たちは、私たちの使命を果たせるように研鑽しなければなりませんし、

この状況を改善できるようにも努めなければなりません。

当協会がその実践の礎となれるように務めて参りますので、ご支援の程よろしくお願い申し上げます。

 

三重県医療ソーシャルワーカー協会

                                             会長 山田 剛